高市首相は28日に麻生太郎副総裁・鈴木俊一幹事長と会談して対応を協議したが、「結論にはまだ時間がかかる」(同)との見方が広がる。
一方、高市首相のいわゆる「台湾有事発言」以来、中国との絶交状態が続いている。そうした中、11月に予定されるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議での日中首脳会談の可能性を問われた高市首相は、「APECを楽しみにしている」と笑顔で応じ、会談実現への期待と意欲をにじませた。
そのうえで最後の質問として、混乱を極めた特別国会での反省点を改めて問われると、すぐさま「とくにない」と答え、得意の笑顔で記者団を見まわしつつ、会見を終えて退出した。
8月下旬~9月末が「重要な決断の期間」に
今後の政治日程に視点を移すと、8月3日の閣議決定が想定される「飲食料品減税」の後は、広島(6日)・長崎(9日)の両原爆忌出席と記者会見、15日の終戦記念日と続く。官邸サイドは「高市首相はお盆明けまでは動かない。公邸で静養しつつ、じっと政局運営の想を練るはず」と予測する。
その場合、8月下旬以降、9月中下旬の国連総会と同月末の自民党役員任期切れまでの約1カ月間が、高市首相にとっての「政権維持をかけた重要な決断の期間」(政治ジャーナリスト)となる見通し。政界では「高市首相の決断次第で、来年秋の自民党総裁選での再選も不透明になる」(自民党長老)との厳しい見方が広がる。

