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「暑ければ我慢すればいい」エアコン普及率3%、教室内40℃、猛暑5000人超死亡…のドイツがそこまで我慢をする理由

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ヨーロッパの天気予報。全域で極端な高熱と熱波が見られる(写真: Alones Creative/Getty Images)
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「暑い日はオフィスの窓のブラインドを下ろせばよい」

ずいぶん前から猛暑日、そして近年は酷暑日が続く日本では「夏は暑いため、対策(つまりはエアコン)が必要である」という社会や世間の共通認識があります。しかしドイツにいたっては夏が暑いのは「ごく最近のこと」なので、ドイツには「暑さ対策」という概念がまるでないのです!

ですから、ドイツ人の口からは「昭和の日本人もビックリの体育会系的な発言」が出ることがあります。「暑いぐらいで、エアコンを設置するだなんて大袈裟だ」「暑さぐらい我慢すればいい」といった発言は枚挙にいとまがありません。

ドイツ最大の労働組合IGメタルのホームページを見ると、「室内の温度が26℃を超える場合、雇用主は室内温度が下がるよう努めなければならない」とあります。しかし暑さ対策としてエアコンの設置は勧めておらず「オフィスの部屋にある窓のブライドを下ろすこと」「換気扇を夜中もつけておくこと」「就業前の早朝に窓を全開にして換気をすること」が推奨されています。

笑ってしまったのは「プリンターやコピー機はオフィスの部屋の温度を上げるので、部屋の外に出すべき。または使用を控えるべき」と書いてあることです。猛暑のなか、職場によってはオフィスで仕事をするのではなく在宅勤務をしてもよい、としているところもありますが、家に帰ってもエアコンがないので、あまり意味がないようにも思えます。

政治家のオフィスにはエアコンが、でも「国民は暑さに耐えろ」のフランス

驚いたことにドイツの隣国フランスでも、こと暑さについては暴論がまかり通っています。先日はフランスの環境大臣モニーク・バルビュ氏が「エアコンをいたるところに設置すればいいという人たちにゾッとします」と語りました。

同氏は続けて「エアコンをつけることで山火事は防げません。(エアコンをつけることで)作物は枯れないのですか? 動物は死なないのですか?」と疑問を投げかけ、「それよりも人が暑さで倒れないためには気候変動への対策をする必要がある」と述べ、医療・介護現場を中心にフランスの国民の怒りを買っています。

後者の「人が暑さで倒れないためには気候変動への対策をする必要がある」はごもっともな意見のように聞こえますが、この時すでにフランスでは猛暑が続いており死亡者も複数出ていました。そのような中で「気候変動」という「そもそも論」を挙げるのは、溺れている人に対して「水の大切さ」を説くようなものです。

さらに、その後、バルビュ氏を含む複数のフランスの政治家のオフィスにエアコンが設置されていることが判明し、それが「政治家は自分が特権階級だと思っている。国民をバカにしている」と人々の怒りに更に火を注ぐ形となりました。

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