この日は4歳から9歳までの子ども計7人が汗を流していた。教室に足を踏み入れると、カラフルなトランポリンやマット、跳び箱が室内を明るく彩る。「体育館の白いマットが嫌だった」と南社長。体操器具の9割は自社製造だ。
目玉はエアトランポリン。この上で子どもたちが独自カリキュラムをこなす。ペンギンやうさぎの動きをまねる独自プログラムで、バランス感覚や体幹を鍛えていく。鉄棒や柔らかい跳び箱なども交え、和気あいあいと楽しむ子どもたちの姿が印象的だった。
インストラクターの9割以上が体操未経験者
教室内にはカメラを3台設置し、研修や、ケガをした際の事実確認に活用している。指導にあたるのは店長の岡田知也さん(24)。元高校球児で体操経験はない。実はネイスのインストラクターの9割以上が体操未経験者だという。「最初は不安だった」というが、20日間の研修と実務を通じて慣れていったという。インストラクターの採用・育成力こそが、店舗拡大を支える強みだ。「講師は接客業」そう語る岡田さんは、はつらつと子どもたちと向き合っていた。

ここ数年の出店増加を背景に、ネイスの売上高は右肩上がりの成長を続けている。26年8月期は売上高36.5億円、経常利益6.8億円を見込む。主力の体操教室は6月末時点で184店舗と国内トップ。過去5年で5倍以上に拡大した。インストラクター育成の仕組みを整えたことで、商業施設内へのフランチャイズ(FC)出店を軸に一気に規模を広げてきた。5年後には全国530店舗まで拡大する考えで、その内訳は直営2割、FC8割を想定する。

