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キャリア・教育

「なんで、そこまでやるの?」「儲かるの?」「何が楽しい?」祭りの実行委員長だけが知る"舞台裏"

8分で読める
話題のプロデューサー安達勇人さん
(写真:筆者提供)

INDEX

若手プロデューサーとして、音楽、イベント、地域活性、ブランドづくりまで多領域を横断し、企画立案から実行までを一気通貫で手がける安達勇人氏
俳優・声優・アーティストとして培った表現力に、地元・茨城を拠点に展開する発信力と巻き込み力が加わり、数々のプロジェクトを成功させてきた注目の若手実力派プロデューサーである。
その安達氏が、このたび初の著書迷ったら心で動け、すぐ動け』を刊行した。
自身の働き方やチームづくり、人間関係、コミュニケーションの本質に加え、「直感で動く」「挑戦を恐れない」といった自身の行動哲学まで余すことなくまとめた、迷いに立ち止まりがちなビジネスパーソンの背中を力強く押す一冊である。
その安達氏が、笠間納涼盆踊り花火大会の実行委員長として毎年感じている、「人を動かすこと」の本当の意味について語る。

祭りで本当につくりたいもの

毎年、この時期になると決まって聞かれる質問があります。

『迷ったら心で動け、すぐ動け: 人生を最高に楽しむ「心のブレーキ」のはずし方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

「なんで、そこまでやるの?」

「儲かるの?」

「何が楽しいの?」

祭りの実行委員長をしていると、本当によく聞かれます。その気持ちは、僕にもよくわかります。外から見れば、祭りは一日限りのイベントに見えるからです。

でも実際には、何カ月も前から準備を始め、何十回も会議を重ねます。行政、警察、消防、地域の皆さん、スポンサー企業、出演者、ボランティアスタッフ……数え切れないほど多くの人と調整を続けます。

本番が近づけば電話は鳴りっぱなしですし、予定どおりに進まないことも珍しくありません。会場の導線、警備体制、雨天時の判断、協賛のお願い、スタッフ配置、近隣への説明。ひとつ確認が終わると、また次の課題が出てきます。

正直に言えば、「もう勘弁してほしい」と思う日だってあります。それでも毎年、「今年もやろう」と思う。

それは、お金になるからでも、有名になりたいからでもありません。

実は、僕にとって祭りそのものは目的ではないからです。

僕が本当につくりたいのは、人が集まる一日ではありません。人が動き始める“きっかけ”です。

地域おこしという言葉があります。でも僕は以前から、「地域を変える前に、人が動かなければ何も変わらない」と思ってきました。

どんなに立派な施設があっても、人が挑戦しなければ街は変わりません。どんなに素晴らしいイベントを開いても、「誰かがやってくれる」と思う人ばかりなら、その熱は一日で終わってしまいます。

逆に、一人でも「自分もやってみよう」と思う人が現れれば、その街は少しずつ変わり始めます。

だから僕は、祭りを成功させたいだけではありません。祭りのあとに、「来年は自分も手伝ってみたい」「何か挑戦してみたい」と思う人を一人でも増やしたい。そのために祭りを続けています。

笠間納涼盆踊り花火大会、2025年の様子(写真:筆者提供)
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