以前の私は、自宅から駅まで徒歩15分の距離でも車を使っていました。しかし、それを早歩きに変えただけで、毎日30分の有酸素運動が生活に組み込まれました。さらに、駅ではエスカレーターではなく階段を使う。これだけでも、お尻や太ももなど大きな筋肉を使う機会が増えます。
「運動をする時間」を確保しようとすると続きません。だから私は、「今やっている行動に少しだけ負荷を加える」ことを意識しています。
電車でも、できるだけ立つようにしています。電車の揺れは、実は体幹を使う絶好の機会です。お腹を軽く引き締める。かかとをゆっくり上げ下げする。姿勢を意識して立つ。たったそれだけでも、何もしないよりは確実に体を使っています。一回一回の運動量は決して大きくありません。しかし、毎日の通勤や移動で積み重ねれば、その差は1年後には大きな違いになります。
ダイエットのゴールは「体重計の数字」ではない
今回ご紹介した方法は、どれも特別なお金がかかるものではありません。高価な器具も、特別なサプリメントも必要ありません。
私が15kg減量して実感したのは、ダイエットは「イベント」ではなく「生活」だということです。短期間だけ頑張る方法は、短期間しか続きません。一方で、生活の中に自然に組み込まれた習慣は、特別な努力をしなくても続いていきます。
だから私は、新しいことを始める前に、まず1つだけ「やめること」を探してみてほしいと思います。夜遅い食事をやめる。近距離の車移動をやめる。エスカレーターをやめる。その小さな積み重ねが、数カ月後、数年後の体をつくります。
ダイエットの本当のゴールは、体重計の数字ではありません。好きな服を自信を持って着られること。鏡に映る自分を見て、「今日の自分、いいな」と思えること。そして、年齢を重ねても健康で、自分らしく人生を楽しめることです。
薬や流行のダイエット法に頼る前に、まずは毎日の習慣を1つだけ見直してみる。その小さな一歩が、10年後の自分への一番大きな投資になるのではないでしょうか。

