テレビ放送であれば、過去のシーズンを見返すには録画やソフトが必要でした。一方、配信では、新作を見終えた勢いのまま、再生ボタンを押せば過去シリーズへ戻れます。新作が旧作の視聴も押し上げてしまう。それが、人気シリーズが配信時代に持つ強さです。
『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』が3位に入ったことも印象的です。人気IPは、独占配信だと立ち上がりの勢いが増しやすい。その特徴も表れたランキングでした。
一方、地域的な広がりで際立ったのが『刃牙道』です。海外53カ国で週間TOP10入りし、上半期TOP5の日本アニメシリーズでは最も多くの国と地域に広がりました。
特に中南米17カ国、中東11カ国でTOP10入りしています。格闘アクションは物語の細かな背景を知らなくても見入ってしまうジャンルです。勝つか負けるかというわかりやすさは、言葉や文化の壁も超えやすいのでしょう。日本ではクセの強い作品として知られる『刃牙』シリーズが、海外ではその個性ごと受け入れられているのかもしれません。
『超かぐや姫!』が示した配信発ヒット
続いて、日本発アニメ映画のランキングです。1位はNetflixオリジナル映画『超かぐや姫!』の770万ビューでした。

劇場公開を経た有名作品が並ぶなか、首位に立ったのがNetflixオリジナルの『超かぐや姫!』だったことには意味があります。本作は『竹取物語』を下敷きにしながら、XR空間やボカロP、ライバーといったネットカルチャーを取り込んだ作品です。古典と最先端のデジタル世界を掛け合わせたことも、新鮮な魅力につながったのでしょう。
配信後は非英語映画として3週連続でグローバルTOP10入り。香港、韓国、台湾、タイ、ベトナムでも週間映画TOP10に入り、特にベトナムでは11週、台湾では6週にわたってランキング入りを続けました。

