さらに、「TikTok上半期トレンド大賞」のエンタメ部門にも選ばれています。Netflix内で見られただけではなく、楽曲やキャラクター、作品世界がSNSへ広がったことが、長期間ランキングに残る原動力になったように思います。
配信開始後の2月には国内で1週間限定の劇場公開も行われ、最終的に興行収入27億円、動員134万人を記録しました。配信で人気を集め、その熱量が劇場にも波及したことは、従来とは異なるヒットの広がり方と言えそうです。ランキングに長く残り続けたことも、その広がりを裏づけています。
『地獄に堕ちるわよ』や『イクサガミ』は何位?
実写シリーズは、アニメとはまた違った顔ぶれです。アニメでは長く続くシリーズIPが目立ちましたが、実写ではNetflix独占のオリジナル作品が上位を占めました。
5位には『今際の国のアリス』が入り、Netflixで育ててきたシリーズ作品が、根強い人気を示しています。4位には25年11月配信開始の『イクサガミ』がランクイン。岡田准一主演のアクション時代劇が世界88カ国でTOP10入りし、2026年上半期も視聴を維持しました。
上位3作品はいずれも26年配信開始の新作です。
3位の『喧嘩独学』は、韓国の縦型漫画を原作に持つアクション作品です。いじめられっ子の高校生が、動画配信をきっかけに喧嘩で成り上がっていく。そんな王道の痛快さが人気を集めました。海外43カ国でTOP10入りし、アジアだけでなく中南米や中東にも視聴を広げています。
一方、上半期のツートップとなった2作品は、海外で幅広く視聴されたというより、日本国内での大きな支持が順位を押し上げた点に特徴があります。
2位の『九条の大罪』は『闇金ウシジマくん』で知られる真鍋昌平による人気漫画が原作です。配信開始直後からNetflix週間グローバルTOP10(非英語部門)入りするものの、国別のTOP10入りは台湾や香港などアジア中心でした。闇社会を扱いながら、日本の視聴者に響く人間ドラマとして描かれ、国内での人気が順位を支えたように思います。
そして1位となったが、『地獄に堕ちるわよ』です。日本一有名な占い師とも呼ばれた細木数子の半生を、戸田恵梨香主演でドラマチックに描きました。海外でも韓国、香港、台湾など7カ国でTOP10入りしましたが、広がりはやはり限定的でした。日本では週間シリーズTOP10で5週連続1位を獲得しており、この国内での圧倒的な視聴が上半期1位につながったと言えます。


