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「乱用しすぎ」の声も…40℃超えの新名称《酷暑日》に抱く"白々しさ"の正体 「警戒心薄れる」以外の思わぬリスクも

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酷暑日 猛暑
2026年に制定された新名称「酷暑日」。連日の気温40℃超えで報道が過熱しています(写真:CHAI/PIXTA)
  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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しかも危うさを感じさせられるのは、「今年初」「今年最高記録更新」「2日連続記録」「観測史上○位」などとスポーツや音楽のように記録を前面に押し出した報じ方。39℃台の地域に「酷暑日まであと一歩のところまで……」などと惜しむような言葉選びも含め、「高温の警戒を呼びかける」という目的を逸脱したような報道が少なくありません。

現実的には猛暑日のほうが圧倒的に多く、その段階から警戒が必要であるにもかかわらず酷暑日に偏った報道を見た都市部の人々が「山のほうだけだな」「自分たちは大丈夫」などとリスクを過小評価しても不思議ではありません。

他人事のように感じやすい「情報番組の構成・演出」

最も恣意的なのはテレビの情報番組で、その多くが酷暑日になるかもしれない地域、あるいは前日に酷暑日だった地域にリポーターを向かわせて現地リポート。わざわざ人の少ない山沿いの地域までリポーターとスタッフを送り込み、温度計を掲げ、現地住民にインタビューし、人気のない風景を映すなどの構成・演出で暑さを伝えようとします。

これは暑さを臨場感たっぷりに伝えることで警戒をうながそうという意図を感じますし、涼しいスタジオだけではそれが難しいという見方もできるでしょう。しかし、それを見ているのもクーラーで涼しい部屋にいる人々だけに、「暑そう」「大変そう」「かわいそう」という他人事のように感じやすいところがあります。

これは裏を返せば、「視聴者に優越感を得てもらうために情報番組がよく用いる構成・演出」ということ。視聴率を得るという前提があり、警戒をうながすという本来の目的からは離れています。

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