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「乱用しすぎ」の声も…40℃超えの新名称《酷暑日》に抱く"白々しさ"の正体 「警戒心薄れる」以外の思わぬリスクも

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酷暑日 猛暑
2026年に制定された新名称「酷暑日」。連日の気温40℃超えで報道が過熱しています(写真:CHAI/PIXTA)
  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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それをほぼ毎日トップ級で扱い、長時間にわたることからも、視聴率を獲るための常套手段であることがわかるでしょう。ただ、これだけ頻度も量も多いと、視聴者は慣れて警戒心が薄れかねないだけに、各番組で週1~2回、あるいは毎日なら5分程度にとどめるほうが適切なのかもしれません。

「暑さの話題」が持つ、コミュニケーション断絶の危険性

はたしてテレビやネットの「酷暑日」報道にどれだけの人が警戒心を抱いているのか。暑さを感じているのは間違いないものの、筆者の周囲には報道を白けた目で見ている人が少なくありません。

なぜ白けた目で見てしまうのか。視聴率やPV狙いが透けて見えることはその一因ですが、もっと本質的な理由があります。

このところ、筆者が仕事でやり取りをする人、近所に住む人、犬の散歩でよく会う人、子どもが同じ学校に通う親などと話す際、相手から真っ先に出てくる話題は「暑さ」。しかし、他にも話題があるはずなのに、わかり切っている暑さを選ぶことで話は弾みにくく、社交辞令のみで終わりやすいところがあります。

もし「話を弾ませたい」「相手との距離を縮めたい」のであれば、暑いときほどそれを話題にしないことがコミュニケーションのセオリー。よく共感し合おうとして暑さを切り出す人がいますが、「あなたとはそれしか話題がない」と言っているようなものであり、普通のことすぎて印象にも残りづらいところがあります。

なかには「ちゃんと話す気がない」「話を弾ませないほうがいい」というスタンスから「暑いですね」だけで終わらせる人もいますが、これは相手とのコミュニケーションを遮断するような行為。誰が相手でも成立し、弾まない前提の話題は「あなたとの関係性はこれくらいで十分」という突き放すニュアンスもあるだけに要注意です。

特に話したいわけではない暑さの話題が日常にあふれ、表面的なコミュニケーションが増える中、酷暑日をフィーチャーするメディアを見て白けてしまうのは当然なのかもしれません。

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