サムスンは7月22日にロンドンで新製品発表会を行い、『Galaxy Z Fold8 Ultra』『Galaxy Z Fold8』『Galaxy Z Flip8』という3つの折りたたみ型スマートフォンを世界市場に順次投入する。それぞれ形状や使い方の前提が異なり、狙っているユーザー体験も明確に分けられている。新しい形状の横ワイドモデルを加えることで、折りたたみスマートフォンを一部のユーザー向けのニッチな選択肢から、誰もが選ぶ「普通のスマートフォンの有力な候補」へ押し上げようとする意図が見えてくる。
新しいフォームファクター「第三の折りたたみ」が担う役割
新製品3機種のうち『Galaxy Z Fold8』はこれまでのスマートフォンにはない、まったく新しい形状をしたモデルだ。いわば「第三の折りたたみ」とも呼べるこのモデルをサムスンが投入した理由は、フォームファクターの多様化を通じて折りたたみスマートフォン市場そのものを拡大する狙いがある。折りたたみスマートフォンは登場してから約7年が経ったものの、普及率は今でも低い。
これまで出てきたモデルは本体を開くとディスプレイがほぼ正方形型の小型タブレットになる「Fold型」モデルと、一般的なスマートフォンを縦におりたたみコンパクトなサイズに変身する「Flip型」モデルの2種類だった。今回の新製品でいえば、それぞれ『Galaxy Z Fold8 Ultra』と『Galaxy Z Flip8』となる。
ユーザー層が広がっていないという現実は、逆に言えばこの2つの形状だけでは既存のスマートフォンユーザーの利用シーンを十分に取り込みきれていなかったということでもある。そこでサムスンは第三の選択肢として、横ワイド型の『Galaxy Z Fold8』を投入し、折りたたみスマートフォンを用途に応じて選べる主流の選択肢へと格上げしようとしている。

