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サムスンが3タイプの折りたたみスマホを市場へ投入、AI時代にフォームファクター競争を仕掛ける狙いとは

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サムスン
サムスンが発表した新型折りたたみスマートフォン3モデル(写真:筆者撮影)
  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト
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サムスンはこの従来型形状の2機種に新しいスタイルの新製品を加えることで、折りたたみスマートフォンの役割分担をより明確にしようとしている。『Galaxy Z Fold8 Ultra』は大画面やマルチウィンドウを駆使するプロダクティビティ志向のユーザーに向けた、プロユース向けのハイエンドデバイス。『Galaxy Z Flip8』は写真撮影や動画視聴、SNSチェック、AIの活用など日常のライフスタイルに寄り添うスタイリッシュなデバイスとして位置づけられる。

そして『Galaxy Z Fold8』はこの2つの間に位置する製品となり、「横画面を前提としたメインのスマホ」として、コンテンツ視聴と軽い生産性利用の両方に最適化された存在となるわけだ。

このように3つの製品をそろえることで、消費者は「折りたたみスマートフォンを買うかどうか」ではなく、「どの折りたたみを選ぶか」という発想に切り替わる。折りたたみスマートフォン市場全体の裾野を広げつつ、用途や予算に応じた選択肢を提示することで、新たなユーザー層の取り込みとシリーズ全体の販売拡大を狙おうとしているのだ。

折りたたみスマホと相性がいいAI

今回の3機種に共通する大きなキーワードがGalaxy AIである。サムスンはすでに自社スマートフォン上で動くAIサービスとしてGalaxy AIを前面に押し出してきたが、折りたたみスマートフォンにより最適化した機能としてAIサービスの提供を強化している。

Galaxy AIはテキストや音声の翻訳・要約、画像や動画の生成・補正、会議メモやスケジュールの自動整理など、ユーザーの行動を横断的に支援する機能群として設計されている。折りたたみスマートフォンでは、これらの機能を大画面や2画面表示と組み合わせることで、結果を視認しやすくしつつ、操作の手間も抑えられるよう工夫している。

例えば片方の画面で会議資料を表示しながらAIに要約を任せ、もう一方の画面でチャットのやり取りを続けるといった使い方が可能だ。ワークフローの自動化やマルチタスクの最適化において、折りたたみならではの広い表示領域が、AIを活用するうえで明確な優位性をもたらしている。

大画面ならAIの活用も進む(サムスン新製品発表会、写真:筆者撮影)
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