モバイルバッテリーがあれば充電しながら使用できるので、終日屋外にいても対応可能だ。海外出張も多い伊藤氏に、「日本の若者のようにハンディファンを持ち歩く人はいるのか?」も聞いたが、「欧米ではあまり見かけたことはなく、REON POCKETは服の下に装着して目立たず冷却できる点が、販売が伸びている理由と考えています」と話していた。
「社会課題の解決」も目指したい
順調に事業を拡大している「REON POCKET」の残された課題は何か。
「機能においては冷却性や持続時間、目立ちにくさや装着性をさらに高めていきます。冷やしたり温めたりできるので、暑さ対策だけでなくコンディションデバイスという通年商品として、お客さまの心地よさにも寄り添っていきたいと思います」
心地よさの視点では、海外では「体型や服装によってはフィットしにくい」「現地環境によってはアプリが入手(連携アプリがダウンロード)できない」という声もあった。
AIとはどう向き合っているのか。
「ソフトウェアの部分で一部活用しており、例えば本体の複数センサーに加え、衣服やバッグに装着する外部センサー『REON POCKET TAG』を連携させています。また、個人使用にとどめず、暑さや環境負荷といった社会課題を解決する取り組みも進めています」
法人向けには「REON BIZ」があり、オフィスや倉庫・工場などの温度環境の可視化によりファシリティマネジメントに寄与するIoTクラウドサービスを展開する。多数のTAGから収集した温度・湿度・照度・活動量のデータをAPI経由でクラウドに集約。「現場ごとの暑さ指数」や「従業員の作業環境」を可視化し、管理者が適切な休憩を促す仕組み作りも進める。
近年の厳しい暑さで「酷暑対策に本格支出する時代」となった。さらに一歩進んだ商品として「REON POCKET」も競合も、「消費者の不満」と向き合いつつ進化させている。

