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ビジネス #鉄道最前線

全線廃止「JR留萌本線」最終列車で起きた出来事 「石狩沼田―深川間」に定員大幅超過の660人が乗車

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深川ー石狩沼田間は2026年3月に廃止され、留萌本線は全区間が消滅した(写真:STUDIO EST /PIXTA)
  • 櫛田 泉 経済ジャーナリスト
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留萌本線の営業最終日となった3月31日、筆者も石狩沼田駅へと向かった。この日は平日であるにもかかわらず、沿線は全国各地から訪れた大勢の鉄道ファンで終日混雑しており、列車はキハ54形の3両編成による運行が行われていた。しかし、最終日であるにもかかわらず、JR北海道からは廃止を惜しむ記念きっぷやフリーきっぷの販売が行われなかったため、多くの乗客が乗車の都度、片道乗車券を購入して乗車。さらに、深川駅以外では運賃収受の都合から、一番前のドアのみで乗客の乗降を行っていたことから、ほとんどの列車で慢性的な遅れを抱えながら運行を行っていた。

一方で、石狩沼田駅のある沼田町では、今回のラストランにあたって石狩沼田駅ラストラン実行委員会が組織され、到着証明書の配布のほか、駅前でのそばや軽食の販売などさまざまな催しが行われていたのは印象的であった。さらに、最後の週末となった3月28日には、鉄道イラストレーターの始発ちゃんの講演会が、翌29日には街歩き研究家の和田哲氏の講演会も行われた。

最終日の様子は?

そんな営業最終日の石狩沼田駅であるが、21時11分発の最終列車には3両編成の列車に超満員のおよそ660人が乗車する事態となった。18時45分頃には、最終列車の待機列がすでに250名ほどに達していた。筆者は石狩沼田駅を18時51分に発車する深川行で1往復することも考えていたが、待機列の整理をしていたJR職員とみられる方に話を聞いたところ、「最終列車で積み残しが出た場合には乗車をあきらめてもらうことになる」という趣旨の説明があったことから、ここで21時11分発の最終列車まで2時間以上を待つ覚悟を決めた。

待機列でしばらく並んでいると、「石狩沼田」とプリントされた赤いスタッフジャンバーを着た沼田町の関係者とみられる方がやって来て、最終列車を待つ乗客にねぎらいの声をかけながら飴やチョコレートを配ってくれていた。筆者はこれまで数多くの路線のラストランを経験しているが、こうしたおもてなしを受けたのは初めての体験で、留萌本線の廃止に対して最後まで反対の立場を示してきた沼田町の最後の意気込みと意地が感じられた。

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