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ビジネス #鉄道最前線

全線廃止「JR留萌本線」最終列車で起きた出来事 「石狩沼田―深川間」に定員大幅超過の660人が乗車

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深川ー石狩沼田間は2026年3月に廃止され、留萌本線は全区間が消滅した(写真:STUDIO EST /PIXTA)
  • 櫛田 泉 経済ジャーナリスト
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そして、21時が近づくと深川駅から石狩沼田駅に最終列車が到着。この時点では、待機列は500人ほどに膨れ上がっていた。3両編成の列車はあっという間に身動きの取れない状態となり、乗客同士で声を掛け合いながら詰めて乗車する姿がみられた。

こうした混雑から、21時11分に発車予定の最終列車はなかなか石狩沼田駅を発車することができずに、遅れが拡大。乗客の中には定刻であれば21時33分に深川駅に到着して、接続する21時50分発車の札幌行きの特急宗谷号の指定席をえきねっと割引で購入していた乗客も見られ、「宗谷号に間に合わなかったらどうする!」と、列車の窓越しにホーム上のJR職員に詰め寄る乗客の姿も見られた。

車掌の最後のアナウンス

最終的には、3両におよそ660人が乗車し、すし詰めの大混雑となった。乗客の積み残しが出ることはなかったが、石狩沼田駅の待機列最後尾に並んだ福岡県北九州市の50代自営業の男性はこう話した。

「深川駅から20時30分発の石狩沼田行に乗ろうとしたところ、深川駅で折り返しの最終列車に乗れなくなる可能性があると、乗車をあきらめるような放送がされていた点には違和感を覚えました。実際には代行バスの用意があったようなので、その点を乗客に伝えないのはフェアではないと思いました。石狩沼田駅からの最終列車にはどうにか乗車できましたが、列車の入り口付近にいたJR職員に『乗れなさそうなので歩いて深川まで行きます』と言ったところ、ダメだった場合は代行バスがありますと言われたので」

深川行の最終列車は、花火とブラスバンドの演奏に見送られて石狩沼田駅を発車。深川駅が近づくと、車掌から思いのこもった最後のアナウンスが流れ、感極まった声で「ありがとう!留萌本線!」という言葉で、最終列車の運行が締めくくられ、20分ほど遅れた21時50分過ぎに終点の深川駅に到着した。

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