西川さんへの期待を下支えしているのは、強い「滋賀県愛」だ。2008年に滋賀県初の「滋賀ふるさと観光大使」に就任して以降、2009年からは琵琶湖畔で野外音楽イベント「イナズマロックフェス」(現在は「FEST. INAZUMA」)を主催してきた。
長年にわたる貢献もあって、ネット上では、たびたび「地元政治へのチャレンジ」がウワサされている。なかでも根強いのが「次期滋賀県知事」への待望論。本人も“鉄板ネタ”にしており、かつてはBS放送で「西川貴教のバーチャル知事」なる番組を持っていたほどだ。
なおリアル政界では、7月5日投開票の滋賀県知事選において、三日月大造知事が県政史上初となる4選を果たした。目前となる6月のイベントでも、西川さんには出馬に関する質問が飛んだが、否定して「安心して取材いただければ」と答えている。
政治家にはできない“地元還元”のかたち
このように“地元への貢献”というと、まず政界・財界からのアプローチが思い浮かぶ。だからこそ「西川知事」への期待が集まるわけだが、文化・芸術の分野を見てみると、他県でも自らの能力を還元しようとするケースは少なくない。
例えば、福島県出身のクリエイティブ・ディレクターである箭内道彦は、県内でのロックフェスティバルを主催。同じく福島県出身の「サンボマスター」山口隆をボーカルにした「猪苗代湖ズ」も結成した。
2011年の東日本大震災後にも活動を続け、福島県クリエイティブディレクターとして、復興支援に向けた広告や映像の監修も担当している。つまりは政治家では行えないようなアプローチから、地元を支えているのだ。

