頭を使うとき、人は無意識のうちに、過去の経験と目の前の状況とを照らし合わせ、複数の知識を結びつけ、さらには感情や直感も含めて考えながら「この状況ではこう判断すべきだ」という答えを導き出しているものだ。
つまり、それこそが「動的な知性」であり、著者が本書で「地頭の正体」と呼ぶものでもあるのだ。
情報には3つのプロセスがある
また、ここで注目したいのが、情報に関する著者の見解だ。そもそも知識は知識だが、とはいえそこには3つのプロセスがあるというのである。
それぞれを確認してみよう。まずは「Information」(情報)。
見てのとおり、これらの各事実が情報にあたる。もちろん情報は、バラバラで単発的なものだ。しかし、それらが体系化され、相互に関連づけられていくと「Knowledge」(知識)へと変化するわけである。
たとえば「鎌倉幕府の成立」という情報が、「武士の台頭」「平安時代末期の社会構造」「荘園制の発展」などの他の情報と結びつき、ひとつの歴史的な流れとして理解されるようになれば、それこそが知識にあたる。

