有料会員登録 東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「年金破綻論」はとっくに破綻しているのになぜ滅びない? 引退戦略のために知っておきたい日本の年金の"真実"

8分で読める
札束 一万円札 キャッシュ 年金手帳
「年金破綻論」はなぜ滅びないのでしょうか?(写真:genzoh/PIXTA)
  • 山崎 俊輔 リタイアメント・アドバイザー/AFP

INDEX

「自分たちの世代は年金がもらえないだろうから、老後が心配だ……」という声をよく耳にします。しかし、「年金が破綻する」という話は明確に間違いだ、とリタイアメント・アドバイザーの山崎俊輔氏は説きます。
新刊『RETIRE SHIFT(リタイア・シフト) 人生100年時代の引退戦略』を上梓した山崎氏が、引退戦略の前提となる、年金制度の今後について解説します。

40年以上前から存在する年金破綻論

日本では、2000年代から10年代にかけて、年金破綻論が盛んに報じられた。

野党政治家は年金について与党を追及して政権奪取に成功したし、年金破綻論を大々的に取り上げたテレビや雑誌などのメディアは、視聴率や販売部数を大いに稼いだ。

『RETIRE SHIFT(リタイア・シフト) 人生100年時代の引退戦略』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

しかし、2026年現在も、年金制度は破綻していない。実は、当時の野党政治家も政権奪取後に「年金制度は破綻しない」と訂正している。

実のところ、公的年金が破綻する、という話は40年以上前からささやかれていた。「少子高齢化が進展するので、年金制度は破綻する」「だから金融商品を活用して資産形成を」というストーリーが金融機関で用いられたのだ。

実際には当時想定された少子高齢化以上のペースで社会は変化したのだが、年金制度は破綻しなかった。

今世紀に入っての年金破綻論は、セールストークに加えて、政治的な批判として用いられたことは記憶に新しい。

しかし、年金制度が破綻することはなかった。少子化や非婚化は私たちの想定以上に進んだし、年金受給者数は増加の一途をたどったにもかかわらず、遅配すら一度も起こっていない。

なぜ、年金破綻は彼らの言う通りに実現しないのだろうか。

2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数