写真(下)の洗面室を見ると、いわば、ランドリールームの機能を果たせるようになっている。奥に設置した洗濯機で洗濯・乾燥をし、左上の室内物干しワイヤーに干し、収納兼作業台で畳み、一部はその下にしまうといった一連の作業はここだけで完結する。
このように、家事負担を軽減する間取りの工夫や動線の工夫などが多く採用されるようになっているのが、最近の傾向だという。
紹介した「リカバリーリノベ」の事例で見てきたように、自宅で過ごすときにストレスを減らして、心や体を癒やし、リカバリーしやすい住まいにするというのが、近年のトレンドになっているということなのだ。
「メンパ」とは、メンタルパフォーマンス
次に筆者が注目したのが「メンパ」、メンタルパフォーマンスの略だ。メンパとは心の消耗を最小限に抑え、精神的な満足度を重視する価値観や消費トレンドを指すという。
現代社会には、情報があふれているため、常に選択を迫られるストレスが生じたり、SNSで見られる「失敗したくない心理」などが働き、さまざまな心理的負荷がかかる。それを軽減することを重視するのが「メンパ」だ。住まいにおいても、「決定する疲労」や「精神的な消耗」を減らしたいといったメンパ志向が働いているというのだ。

