かつて婚活時代はルックスを「大改造」するべく徹底的に体を鍛えていた田中さんだが、「今は全然運動していません。相変わらず食べるのが大好きで、体型もあっという間に戻ってしまいました。ただ、タバコはもともと吸わなかったですし、お酒は昔ほど飲めなくなっています」。
妻からは「結婚した頃とずいぶん違うんじゃないの」と嫌味を言われることもあるが、なかなか重い腰が上がらない。
「昔購入したエアロバイクは部屋の隅で埃を被っているし、ベンチプレスはオブジェと化しています……」
妻からは「長生きしてほしいから健康に気をつけてほしい」と言われているそうだ。嫌味に思える言葉も、その気持ちから来ているのだろう。
50代で乳幼児の子育てをすることへの“率直な思い”
リアルタイムで乳幼児の子育てを体感している50代として、今思うことを聞いた。
「若い頃に子育てができていたら、自分の親にも頼ってもっと仕事をできたかもしれないなと思います。今はやはり、仕事はある程度セーブしなければならない部分があるので。でも、今の時代に子育てができたのはよかったかもしれません。デジタルツールとかアプリとか、一昔前ならこの世になかったものがたくさんあって、子育ての助けになってくれているなと思う場面が多いので」
そして、「アラフィフとか関係なく、妊娠・出産が、保健体育で習うような簡単なことではないということを、肌で体験できたことは良かったなと思っています」と語る。
無類の飛行機好きの田中さんだが、まだ家族で飛行機を使った旅行はしたことがないという。「いつか必ず行きたいですね。新婚旅行もコロナで行けなかったので。海のあるところや、近い海外などもいいなと思っています。ただ、妻はあんまり興味がないようですが……」と苦笑を浮かべる。
婚活時代、田中さんは子どもに関しては「欲しいとは思っていたけど、自分の年齢も高くなってきたし無理に望まないでおこう」と考えていた。でも今は、その夢が叶った。「ずっと独り」で、温かい家庭を望んでいた頃の田中さんが、もし今の自分を見たらどんなふうに驚くだろう。
ドアの向こうの家族の笑顔と、賑やかな食卓を囲んでいる自分を、見せてあげたいと思うのではないだろうか。
(本記事は前編の続きです)

