中国勢トップは、7月17日にMoonshot AIが発表したKimi K3で57を記録しました。GLM-5.2は51で、アメリカの最上位モデルとは差があります。とはいえ、GPT-5.6の廉価版Lunaとは同点で、GLM-5.2は51で一部の実務系評価でもGPT-5.5とほぼ同等でした。
公開されたばかりのKimi K3はアメリカ勢に迫る勢いで、GPT-5.6 Solに匹敵するといわれています。ただし、本稿の検証時点ではモデルウェイト(パラメーター、重み)が未公開だったため、ここでは、すでにオープンウェイトが公開されているGLM-5.2を軸に、価格と公開性を見ていきます。
AI研究機関のEpoch AIは中国首位モデルの遅れを平均7カ月と推計し、アメリカNIST傘下のCAISI(AI標準・イノベーションセンター)はDeepSeek V4 Proをアメリカの最先端AIから約8カ月遅れと評価しました。一方、Stanford AI Indexによると、人間の投票に基づくArenaレーティングでは、26年3月時点の米中首位モデルの差は2.7%でした。
すべての能力が一律に7~8カ月遅れているわけではありませんが、大まかに言えば、アメリカは最先端の性能で先行しており、中国は実用域で差を縮めています。
圧倒的に安いのは中国AIだが…
料金を見ると、中国AIのメリットが大きくなります。入力と出力をそれぞれ100万トークン使った場合、最上位モデルのClaude Fable 5が60ドル、GPT-5.6 Solが35ドルかかります。
同じアメリカ勢でも、廉価版のClaude Haiku 4.5は6ドル、GPT-5.6 Lunaは7ドルまで下がります。中国勢は、Z.aiのGLM-5.2が5.8ドル、DeepSeekの上位版V4 Proが約1.3ドル、軽量版のV4 Flashが0.42ドルと圧倒的に安いのが特徴です。

