富山県に住む男性による「無差別殺人」計画は、一人の通報によって未然に防がれた。
通報したのは、東京都在住の大友秀逸さん(50)。SNSで届いた異変を見逃さず、警察にかけあったことで、最悪の事態は回避された。
だが、大友さんへの取材から見えてきたのは、“美談”だけで片付けてはいけない現実だった。(弁護士ドットコムニュース・一宮俊介)
最初の連絡から10日後、通報を決断
富山県滑川市の男性(53)が7月12日、殺人予備の疑いで県警に逮捕された。
容疑は、東京都内で不特定多数の人を殺害しようと考え、東京行きのバスを予約し、自宅のリュックサックにナイフ1本を入れるなどしたというものだ。
約2週間前の7月1日、大友さんはXを通じて、この男性から無差別殺人をほのめかす内容のメッセージを受け取った。
5往復ほどやり取りを重ねるうち、「本当に事件を起こそうとしている」と感じ、7月11日に警察へ通報することを決めた。


