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一方で、大友さんは「警察を批判したいわけではないんです」と強調する。
これまでも、相談者の話の内容に危機感を抱いて、警察に通報したことが何度かあるという。しかし、すべて事件化することはなかった。
「ネット上には、『かまってほしい』など様々な理由から嘘をついてしまう人もいます。警察がすべての通報を真に受けて対応していたら、それに振り回され、本当に重大な事件への対応ができなくなってしまうおそれがあります。
それに、本人の名前や居場所といった情報がない場合は、警察としても動きようがないケースもあると思います」
富山県警本部(写真:りんごりんご/PIXTA)
逮捕された男性は「これからスタートラインに立つ」
限られた人員や予算、働き方改革の中で、ネット上の無数の書き込みや通報から、本当に危険なサインをどう見抜くのか。
今回の事件が突きつけている問題はそれだけではない。大友さんは、生きづらさや生活上の困難を抱える人たちへの関わり方の重要性を次のように話した。
「死刑になりたくて無差別に人を殺そうとするような人は、すでに精神的に病んでいることが多いと思います。本来は、そうなる前に適切にケアができたほうがいい。
今回の男性も、逮捕されたことで本当の問題を少し先延ばしにできただけです。私としては、彼はこれからスタートラインに立つと思っています」

