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ADHDの子に必要なのは"しつけ"ではなかった 1万人以上の脳を診た脳内科医が導き出す、症状が半減する「生活習慣3つ」

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寝かしつけ
ADHDと睡眠障害には強い相関があることがわかってきている(写真:Ushico/PIXTA)
  • 加藤 俊徳 医学博士/「脳の学校」代表
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親がまず初めに取り組むべきなのは、子どもに良質で、たっぷりの睡眠をとってもらうことです。

ADHD脳の症状は睡眠によって驚くほど改善されます。適切な睡眠をとることで、ADHD脳の困った症状は半減すると言っても過言ではありません。ADHD脳の強みを最大限に発揮するためには、10時間以上の睡眠をとりましょう。

研究によって、ADHDと睡眠障害には強い相関があることがわかってきており、ADHDはかなりの割合で睡眠障害(閉塞性睡眠時無呼吸症、周期性四肢運動障害、むずむず脚症候群、概日リズム睡眠障害など)を併発していることが知られています。

私が何十年とADHDの方を診てきた中で、自分自身を含めADHDで睡眠障害がない人にはまだ会ったことがありません。それくらいADHDの睡眠障害は深刻なのです。

ADHD脳に睡眠が必要な理由

逆に言えば、睡眠をケアすることは、ADHDの弱み症状の根本的な対策になるということでもあります。実際にADHD特有の不注意や、ぼーっとしてしまうなどの脳疲労の症状がひどい人が睡眠を適切にとるようにしたところ、症状が軽減された例が多くあります。

ADHD脳が休まるために推奨する睡眠時間は、大人で8時間以上、子どもなら10時間以上です。

そんなにとらなければいけないのかと驚かれるかもしれませんが、これがADHD脳にとって適正な睡眠時間です。これ未満の睡眠時間では日中にドーパミンが不足しやすくなり、ADHD脳の弱み症状である多動、衝動、不注意が頻発してしまいます。

ADHD脳は脳のオンオフの切り替えがうまくできません。強みである過集中も、集中しているオンの状態からオフへの切り替えがうまくできないために起こっているとも言えるでしょう。

人間の生命活動において、大きなオンのスイッチは「起床」であり、オフのスイッチは「入眠」。切り替えが苦手なADHD脳は、まず起床と入眠のコントロールをする必要があるのです。睡眠が足りていないことで日中のパフォーマンスが下がっているので、睡眠さえコントロールできれば、ADHD脳はその強みを発揮できるとも言えます。

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