一般的に、細菌の最も繁殖しやすい温度は「35〜40℃前後」、湿気は「70%以上」とされています。夏の高温多湿にお風呂の高温多湿も加わり、洗面所は細菌の増殖にとっては十分な条件が揃っています。つまり梅雨から夏場は、冬場に比べて、歯ブラシに付着した細菌の増殖スピードが爆発的に上がるシチュエーションと考えられます。
では、忙しい日常で、どのようにして歯ブラシを清潔に保てば良いでしょうか?鉄則は「乾燥」です。今日からできる具体的なアクションとして、以下の手順をルーティンに取り入れてください。
歯磨き後、必ず流水下で、歯ブラシの毛の根元までしっかりと洗い流します。
「次に歯を磨く前にしっかり洗うから大丈夫」と思って、歯磨き後の洗浄を怠るのはNG。歯ブラシに付着した細菌は時間が経過してからの流水では落ちにくいです。歯磨き直後に10〜20秒かけてしっかりと洗って、細菌を十分に取り除いてください。
洗い終わったら、歯ブラシの手元をしっかりと握り、2回以上力強く振って毛先を乾燥させてください。毛先の水分を完全に飛ばすことが重要なポイントです。
風通しの良いところに保管することが理想です。しかし、洗面所で保管する場合は、お風呂上がりに窓を開けて通気を良くして湿気を外に出してください。窓がなかったり、開けられなかったりする場合は、換気扇を2〜4時間回し続けることをお勧めします。
また、家族や同居人がいる場合、コップに複数本の歯ブラシをまとめて保管する光景をよく見かけますが、「歯ブラシ感染」が起こっている可能性があります。
歯ブラシの毛先同士が接触しない独立式の「歯ブラシスタンド」を使う
歯ブラシの毛先同士が接触すると、間接キスのような状態になり、自分の歯ブラシの細菌が相手のブラシにうつり、他者の細菌が自分の歯ブラシにうつる原因になります。特に、夏風邪や、最近流行っている手足口病などの感染症にかかっている人が家庭内にいる場合は、より注意してください。歯ブラシの毛先同士が、接触しないような保管方法に変えることをお勧めします。できれば独立式の「歯ブラシスタンド」を使って、個別に保管した方が賢明です。
また可能であれば、口をすすぐコップも共有は控えたほうが良いでしょう。コップを介した唾液の付着により、家庭内での細菌感染リスクが高まります。
なお、衛生面を気にするあまりに、歯ブラシの熱湯消毒や薬液消毒を行うのも、控えたほうが良いでしょう。熱湯や薬液によって、毛先が劣化して清掃性が落ちることにつながる可能性があります。もしどうしても歯ブラシの汚れが気になるのであれば、市販されている歯ブラシ用の清掃液を活用するのも一つの手です。

