孤独の質も、世代で異なるという。
「高齢者の孤独は、ネットやSNSなども含めて本当に何もない孤独。若い人の孤独は、オンラインのつながりに依存している孤独です」
ネットやSNSがあるから救われているのか、それらのせいでこうなったのか。
二見氏は「そうは思わない」と答える。仮にオンラインのつながりがなくなったとしても、その人は「別の依存先を探すだけ」だ。
片付けとは「大切なモノ」を選ぶこと
この日の作業は、3時間40分で終わった。スタッフはジャニーズグッズや貴重品、ぬいぐるみを種類ごとに分けて残し、女性に1つずつ確認してもらった。
作業を担当したスタッフは、ゴミ屋敷の片付けをしていると、依頼主の表情が3度変わるのを見るという。
「見積もりで最初にお会いするときは『どうしよう、本当に片付くんかな』と不安そうなんです。作業日に僕たちが着いたときには、ちょっと元気になっている。そして、何もなくなった部屋を見てもらったときには笑顔になる。その顔が見られると、うれしいんですよ」(スタッフ)
遠方から関西へ移り、身近に相談できる相手もなく、社会との接点も乏しかった女性が、久しぶりに自分の部屋の床を見た。
「だいぶすっきりして、満足です。これで頑張れそうです」(女性)
片付けとは、モノを捨てる作業だと思われがちだ。だが本当は、何を残すかを選ぶ作業なのかもしれない。大切なモノを1つ、手元に残していいと決まったとき、人はようやく、それ以外のモノを手放せる。

