顔全体が、真っ黒な生地で覆われたパーカー。一見するとちょっと不審者にも見えそうだ。
そんな見た目のインパクト抜群なこのパーカーは、紳士服の「洋服の青山」を展開する青山商事が2026年6月に投入したもの。
同社初となる防蚊加工を施した「防虫メッシュアノラックプルオーバー」(税込3289円)で、いわば「着る虫よけ」だ。
ターゲット層は、屋外で働く人をはじめ、ガーデニングや農作業、キャンプなど幅広いシーンを想定。発売後は売り上げが当初計画の2倍を超え、想定以上の反響を集めているという。
スーツ店が本気で作った「着る虫よけ」
一見すると、スーツ店とは縁遠い商品に思える。しかし、その開発には「スーツ店だからこそ」の発想と技術が随所に生かされていた。
スーツ店が本気で作った防虫服とは、いったいどんな特徴があるのか。開発の狙いや市場の反応から、その答えを探った。
まずは、「着る虫よけ」とはどのような商品なのか。筆者も実際に購入し、着用してみた。
販売は、主要300店舗とオンラインストアのみ。サイズはS~3Lの5種類、カラーはブラックとグレーの2色を展開しており、普段着にも取り入れやすいシンプルなデザインだ。
今回購入したのは、Mサイズのブラック。本来はSサイズを購入するつもりだったが、両カラーともSサイズはすべて売り切れていた。身長158センチの筆者が着用すると、全体的にゆったりとしたサイズ感である。

