近年そんな鉄道制服の歴史に、新たな転換期が訪れた。夏場はこれまでの半袖ワイシャツではなく、ポロシャツを採用する事業者が現れたのだ。2025年8月から小田急電鉄が採用し、つくばエクスプレスでは2025年7月から試験的に導入された。また、2026年5月からは相模鉄道でも導入している。
そして、2026年6月、都営地下鉄、都営バス、都電荒川線(東京さくらトラム)、日暮里・舎人ライナーを運営する東京都交通局職員(接客服着用職員・駅係員、乗務員等)の制服が、従来のワイシャツに加え、ポロシャツも支給されるようになった。
職員はワイシャツとポロシャツのどちらを着るか自由に選択することができる。同局では働く職員一人ひとりが能力を発揮できるよう、ウェルビーイングで働きやすい職場環境づくりを進めており、その一環だと言う。
熱中症対策がきっかけ
実際にポロシャツを着用している姿を見にいくと、ズボンに裾を入れる人やそのまま外側に出す人もいる。風通しが良さそうで実に涼しげだ。デザインも従来のワイシャツのイメージを継承し、他の職員と交じっても違和感がない。また利用者から見ても親しみがわくと筆者は感じる。
なぜ今回の取り組みに至ったのか、東京都交通局の担当者に聞いてみた。採用のきっかけは厳しい暑さに対する熱中症対策、及び働きやすさの向上である。「制帽やネクタイの着用を通年任意とするなどの取り組みを進めてきましたが、さらなる対策として、現場で働く職員より要望の高かったポロシャツを、導入することとした」という。

