森林浴でナチュラルキラー細胞の数が40%も増加
中国山西省大同市の小さな村で育ち、医学を学ぶために1988年に日本に移り住んだ李卿(リケイ)博士は、森で過ごした子ども時代を忘れられず、森林医学と免疫学の著名な専門家となった。
李博士は、森林浴をしていないときには著名な免疫学者として働いている。
とりわけ力を注いでいるのは、私たちを感染症やがんから守る白血球の一種であるナチュラルキラー細胞の研究だ。
いま、この瞬間にも、ナチュラルキラー細胞は私たちの体内で異常の兆候を探しまわり、がん細胞やウイルスに感染した細胞に「自爆信号」を送っている。
だが、このごく小さな歩哨(ほしょう)役の細胞も無敵ではない。ストレスや加齢によって減少し、身体の免疫力が低下することがある。
森林浴にはストレスを軽減する効果がある。では、それによってナチュラルキラー細胞の数が増え、病気に対する抵抗力が高まるのだろうか。
そのことを調べるために、李博士は東京から来た中年のビジネスパーソンのグループに3日間の森林浴を体験してもらうことにした。

