「ヘバーデン結節では小指の変形から始まることが多く、また、初期には朝起きたときに違和感や関節の動かしにくさなどを感じるようです。痛みから症状に気づく人の場合は、ペットボトルや瓶・缶のフタを開けるとき、パソコンのキーボードを打つときなど、動かしたときに痛みが出ると話されます。雑草を抜いたときに痛みを感じたという人もいましたね」(下江医師)
では、どれくらいの人が関節に変形をきたしているのだろうか。
下江医師らの調査によると、手指の第1関節、あるいは第2関節に1カ所以上変形がある女性は50代になると半数近くまで急増する。手指に痛みがある女性は変形の割合よりも低いものの、やはり50代で増える。一方、男性は女性より遅く、60代になってから増える。
手指の関節が変形する原因
女性がこの年代に症状が出る原因について、下江医師は「女性ホルモンの1つ、エストロゲンの減少が関与していると考えられている」と話す。
「エストロゲンには、関節軟骨や骨、滑膜などの状態を保つ働きがあると考えられています。特に手指の関節は女性ホルモンの影響を受けやすく、エストロゲンが急激に減少する更年期になると、手指の痛みやこわばり、腫れなどを感じる女性が増えてきます。一方、男性では急激なホルモン変化は見られませんが、加齢や長年にわたる手指への負担などにより、60代以降に手指の不調が増えていきます」(下江医師)


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