しかも、動物たちの中にはアノマリー、つまりバケモノが混じっている。アノマリーは擬態してチャンスをうかがっており、その大きな口で動物たちを食べようとしているのである。
アノマリーは見た目ですぐわかることもあれば、カメラで撮影しなければわからないケースもある。監視カメラで確認してはじめて正体を現すアノマリーもいるため、さまざまな道具を駆使して連中を排除しなければならない。
そしてこの病院は何か危険な実験をしているらしく、壁に擬態するモンスターや幽霊、はたまた長身の「ストーカー」なる怪異まで登場する。
この手のホラー、そして病院ごっこはロブロックスで定番のジャンルである。ただ、キャラクターの見た目を『どうぶつの森』のようにしてギャップを狙ったのはかなり特徴的だ。
現在、かわいいキャラクターが急に牙をむく「マスコットホラー」という概念が定着している。子供たちを中心に流行しており、その流れにも乗れているゲームなわけだ。
『アニマルホスピタル(アノマリー)』は累計8億回プレイされており、最大アクティブ数は120万人超え(いずれも記事執筆時点の数値)。ロブロックスのプレイヤー数ランキングトップに輝くこともあり、まさに大ヒット作だ。2026年5月に出たばかりで、これからさらに人気が広まっていくだろう。
人気インディーゲームのエッセンスを煮詰めた一作
さて、ビデオゲームに詳しい人ならすでに気づいているかもしれないが、『アニマルホスピタル(アノマリー)』は昨今人気のインディーゲーム(独立した個人や小規模チームが制作するゲーム)からさまざまなアイデアを拝借している。
書類や写真を見てニセモノかどうか見破る、監視カメラをチェックして異変を探す、ニセモノがいる場合はシャッターを締める、というのは流行したインディーゲームで見られる要素だ。さらにアノマリーに対して限られた銃やスタンガンで対処するといった内容も、よその人気タイトルで見たシステムである。
そして『どうぶつの森』ライクなキャラクターも、もはや言うまでもないだろう。デフォルメされた2~3頭身のキャラで、擬人化されつつも耳や尻尾といったパーツで動物らしさをアピールする。まさしく『どうぶつの森』の文法をまねている。

