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「貧困は消える」という幻想はなぜ崩れたのか、国連も著名経済学者も読み切れなかった世界経済の大転換

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2000年、国連のミレニアム宣言は25年には貧困をなくすとしたが……(写真:mrmohock/PIXTA)
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しかし、グローバリゼーションによる貧困の議論を破壊したのが08年の、いわゆるリーマンショックだったのだ。

グローバリズムは、先進国での資本過剰(国家の財政赤字+投資の飽和)で動いていた。こうして資本は海外に流れ、サプライチェーンを生み出し、先進国内では生産が停滞し後進諸国で生産が発展する。結果として先進国の中産階級の所得低下と、後進国での所得増大が起きた。

工業技術はどんどん後進諸国に移転し、海外投資をした企業は世界に生産と市場を求めることで巨大化し、膨大な利潤を獲得する。その利潤は未曾有の株式の上昇によって高配当と、過熱した株式投資を生み出した。

後進諸国の2つの形

2000年代初頭、これを牽引したのがITバブルと不動産バブルであった。しかし、一獲千金を夢見た資本投資は、それに見合う投資先がなくなると、それを埋めるために不動産とIT(現在は、AIバブルだが)に注がれ、バブル化し、そして破裂した。

後進諸国も一時的に利益を得て貧困層がなくなったかのように見えたが、バブル破裂後の反動が資本の国内回帰現象を生み出し、後進諸国は再び衰退する可能性が生まれた。

後進諸国にも2つの違いがあった。1つは、海外資本に頼りきりで自らの研究開発、構造改革を行わなかった国。もう1つはそれを行った国の違いである。前者は元に戻り、後者はその後も発展した。

リーマンショック後の反グローバリズムは、後進諸国を二極化した。貧しいままの国と、豊かになった国の2つである。

最近『ウォ―ル・ストリート・ジャーナル』に北朝鮮についての興味ある論文が掲載された。その論文のタイトルは「世界でもっとも驚くべき経済的成功物語は北朝鮮である」(The world’s most surprising economic story is North Korea, June 7,2026)である。

これは北朝鮮が急激に経済成長していることを語ったものだが、ここで注意すべきは、北朝鮮が積極的に研究開発と構造改革を実践していることだ。

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