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「貧困は消える」という幻想はなぜ崩れたのか、国連も著名経済学者も読み切れなかった世界経済の大転換

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2000年、国連のミレニアム宣言は25年には貧困をなくすとしたが……(写真:mrmohock/PIXTA)
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貧困問題解決の最大の問題は、海外からの投資ではなく、その投資をうまく活用できる体制や構造があるかである。

もっとも顕著な例が中国であろう。日本や欧米の投資を使って、構造改革を行ったのだ。世界の工場としての下請け的利益を、インフラに投資した。

インフラとはまず教育、医療である。そして次に交通、銀行などのシステムへ投資した。それによって欧米が投資を引き揚げても発展するシステムを構築したのである。今では先進国を追い抜いてしまった感がある。

今世界で起こっていることは、欧米によるグローバリゼーションからアジア・アフリカ全体によるグローバル化の動きかもしれない。

欧米への従属から欧米からの独立へ

25年の貧困問題は、グローバル化で実現できなかった長期的安定と繁栄を目指す新しいモデルの模索である。その意味で、サックスやフリードマン、そして国連によるミレニアム宣言は未来を読み間違えたともいえる。

欧米に従属することで貧困から脱出するのではなく、欧米から独立して発展できる道を選ぶことで、貧困から脱出しようという形に移行したのである。

経済発展は、他国依存ではなく、独立が必要である。教育、医療、道路などのインフラ設備にほとんど関心をもっていない先進国の投資は、この点を考慮すべきであったのだ。貧困は、欧米資本が投資されただけでは消滅しえないのだ。消滅にはそれぞれの国の努力発展が必要であったのである。その意味で、貧困撲滅はまだその途上にあるといえる。

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