「それは『いわゆるふつうの家庭とは違う』というスティグマがあって、好奇の目で見られやすいから。だったら言わなければわからないし、説明するのも面倒だから黙っておこう、となりやすい。でも、それでは、『支援が必要だ』ということが、いつになっても外に伝わりません。結果、不利益を被るのは子どもです」
周囲に伝えて最初は色眼鏡で見られたとしても、本当に親しくなれば偏見はなくなっていくものだから、最初の一歩を踏み出すところが大切なのだ――。そう、町田さんは話します。
「社会的な支援も必要です。ステップファミリーにも、里親と同じように学ぶ機会を用意しなければいけません。継親や実親がステップファミリーに必要な知識を身に付けられるようにするためには、公的な予算が必要です。住む自治体によって支援に差が出ないよう、国がお金をかけてほしいです」
悩んだときの相談場所の見つけ方
中途養育者が育児に悩んだときの相談場所も必要でしょう。実際、再婚家庭や里親からはよく「相談相手がいない」という悩みを聞きます。
「児童相談所に相談するのが一般的ですが、相談員がステップファミリーについての知識を持っていない場合があります。なお、里親の場合には、児童相談所に相談すると『問題がある親』とみなされて、子どもの委託措置を解除されてしまう可能性がある。だから『相談したくてもできない』という現実もあります」
そこで町田さんが勧めるのは、ピアサポート。同じ立場の仲間たちとつながることです。LINEのオープンチャットも複数あるので、「ステップファミリー」「養育里親」「中途養育」などのワードで検索してみてほしい、とのこと。
「1人で悩まず、大人も子どもも気軽に参加してもらえたら。中途養育者の孤立を防ぐことは、単なる個人への救済ではなく、『虐待の未然防止(密室化の阻止)』という社会全体の安全保障に直結していると考えています」

