40代くらいから、というのが面白い。平均寿命から考えると、人生の折り返し点くらいである。自分では意識していなくても、何となく老いが忍び寄ってきているのを感じてしまうのではないか。
わたしが人生の折り返し点を過ぎたのではないかと感じ始めたのは、おおよそ40代の半ばだった。
40代の半ばから「あぁもう来ることはないやろうな」と感じた
大学教授という仕事柄、学会やら講演やらで国内外のあちこちへ出向くことが多かった。旅行好きなので、ついでに名所に立ち寄ることを常としていた。とはいえ出張である。必ず見残しが出る。
若い頃は、また来る機会があるから今回はええわ、と思っていたのだが、いつの間にか、あぁもう来ることはないやろうなと寂しく感じるようになった。自分でも不思議であった。それが40代の半ば頃のことである。
なにかきっかけがあった訳ではない。体力が急に衰えた訳でもない。主観年齢が一気に老けた訳でもない。ただ、なんだか、その頃から気持ちがたそがれるようになっていった。男の更年期といわれることもあるが、どうなのだろうか。これについては、そういった状況をいかにして打開できたかについても含めて、いずれ詳しく書いてみたいと思っている。
主観年齢に話を戻そう。どうしてそのような現象があるのかについては、諸説ありますといったところだ。というか、心理学的な現象あるあるで、簡単に説明できるものではないだろうし、よくわからないと言った方が正しそうだ。
なんとなくではあるが、若い頃のイメージにいつまでも引きずられているとか、若くありたいという思い込みというのが最大の理由のような気がする。最近のことより昔のことのほうを覚えてるだけで、それに引きずられてしもてるだけとちゃうんかと思ってしまう。

