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「伝統の価値がわからなかったから」若き宮司が消滅寸前・1661年創建の神社で斬新すぎる"御朱印改革"を断行したワケ

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修復中の御社殿
気分を上げる斬新な御朱印。なぜ若き宮司はこのような御朱印を始めたのでしょうか(写真:福島八幡宮提供)
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神社の責任者である宮司になるには、神社本庁が定める「階位」を取得する必要がある。神職を目指す場合、所定の課程を修了することで階位が得られる皇學館大学か國學院大学に進むのが一般的だ。

吉開氏も同様に皇學館大学へ進学するも、在籍中に父・富生氏に病が発覚。2017年、吉開氏が大学を卒業して地元に戻るのを待っていたかのように、富生氏は亡くなってしまう(享年79歳)。

本来であれば、他の神社で修行を積んでから自分の神社に戻り、責任ある立場を担っていくはずだが、吉開氏は修行期間どころか、引き継ぐ間もないまま、宮司の座に就くこととなった。そして、彼に突きつけられたのは、「このままでは自分の代で神社が潰れるかもしれない」という現実だった。

神社の年商はたった300万円

一般的に神社は、参拝者の納める賽銭のほか、厄払いや七五三などのご祈祷料、お守りや御札、御朱印といった授与品による収入、地域の氏子(神社を支える地域住民)からの寄付や奉賛金などを収入源にしている。

しかし、吉開氏が継いだ当初はそうした収入はほとんどなく、神社の年商はわずか300万円程度。社殿もボロボロで、見るも無残な姿だった。

今にも壊れそうな古びた回廊(写真:福島八幡宮提供)
修復した現在の回廊(写真:福島八幡宮提供)
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