バンパーやラジエーターグリルなど自動車用樹脂部品を手がける老舗メーカーのイクヨが、日産自動車系の部品メーカー・河西工業の株の取得を進めている。イクヨの2026年3月期の売上高は301億円、対して河西工業は同1961億円とその差は6倍超もある。自社よりはるかに規模の大きい河西工業株を買う狙いはどこにあるのだろうか。
イクヨによる河西工業株の取得が公表されたのは、4月22日のこと。保有比率を当時の約4.8%から、今年9月末までに約15%に引き上げる方針を発表した。その後、27日付の大量保有報告書で実際に9.5%まで取得したことが明らかになった(報告義務発生日は24日)。イクヨによる株式取得の目的は、「純投資および将来的なアライアンスの検討」だ。
出資比率を29%程度へ引き上げる方針
さらに事態が動いたのが6月16日のこと。大量保有報告書でイクヨが河西工業の株を11.6%まで買い増した(報告義務発生日は10日)ことが明らかになり、翌17日には河西工業株の取得目標を従来の15%程度から27年3月末までに29%程度へ引き上げる方針を明らかにした。
イクヨ側は4月22日の適時開示以降、河西工業とアライアンスや事業連携について協議を進め、「生産・販売シナジーを最大化することが、両社の中長期的な企業価値向上に不可欠である」とし、「将来的な持分法適用関連会社化を視野に入れた強固な戦略的提携関係を構築する」と、狙いを示している。

