「外部のSNSから配信アプリに集客していました。他の出場者は配信アプリ内で視聴者を増やそうとしていたんですが、配信アプリのユーザー数には天井があるので、結局は視聴者の奪い合いになって、実力のある人に視聴者が集中してしまいます。であれば、まったく別のユーザーがいるTikTokやInstagramから配信アプリにユーザーを呼んだほうがいいんじゃないかと考えたんです」
幸いにも佐野さんの仮説は的中し、SNSの伸びと比例して配信アプリの視聴者数も増加。最終的に佐野さんはファイナリストに選ばれ、3位相当の審査員特別賞を受賞した。
そして、佐野さんはミスコン後にモデル業を中心に芸能活動をスタート。SNSのフォロワー数も順調に増加し、ミスコンから1年でInstagramのフォロワー数も10万人を突破した。
順風満帆な芸能生活を過ごしていた佐野さん。しかし、大学3年時には一般的な大学生に混ざって就活する道を選んだ。
AKBは5次中の3次審査まで進んだが…芸能界の厳しさを痛感
きっかけは、ミスコン活動と並行して受けていたアイドルのオーディションだった。
その当時、佐野さんはミスコン後の本格的な芸能活動を見据えて、AKB48や僕が見たかった青空、アソビシステムなどメジャーなアイドルグループ・事務所のオーディションを受けていた。しかし、その結果はいずれも期待したものではなかった。
「AKBは5次中の3次審査まで進んだんですが落ちてしまいました。その他も全部落ちてしまって、芸能界の現実というか、厳しさを痛感しましたね」
その後、「まずは発信力をつけよう」と考えた佐野さんは、これまで以上にSNSに注力した。結果的に、約1年間でInstagramのフォロワーを10万人まで伸ばしたものの、オーディション落選で味わった挫折を超える“自信”を得るには不十分だった。
「芸能の道を完全に諦めたわけではなかったんですが、『まずは就職して社会に出る経験をしよう』と思い、就活を始めました」
就活を決意した佐野さんは、「いつか独立したときにも生かせる知識や経験を得られそう」という考えで金融業界に絞った。そして、得意の英語を生かすために、当初は外資系企業を中心に見ていた。

