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ついやりがち…「バレなければいい」が最後に損をする納得の理由 世界の哲学者が教える"誠実さは信頼になる"の意味

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考え込む表情のスーツ姿の男性
「バレなければ問題ない」。この発想が組織やチームを静かに壊していきます(写真:Graphs/PIXTA)
  • 小川 仁志 哲学者、青山学院大学地球社会共生学部教授
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1人が「このくらいなら大丈夫」と情報を隠せば、それが連鎖し、やがて誰も本当のことを言わなくなります。問題は表に出る前に修正される機会を失い、より大きなトラブルとなって表面化します。「バレなければいい」ではなく、「この行動は皆がしても成り立つか」と問い直すこと。その日々の問いかけが、壊れないチームを作っていくのです。

徳は習慣によって身につく

正直であることは、ときに損に見えることがあります。ミスを正直に伝えれば評価が下がるかもしれない。都合の悪い事実を共有すれば、その場の空気が悪くなるかもしれない。しかし、その“短期的な得”は、長い目で見たときに本当に得なのでしょうか。

アリストテレスは「徳は習慣によって身につく」と考えました。誠実であろうとする行動を繰り返すことで、それはやがてその人の人格の一部になります。そしてその人格は、周囲からの信頼として評価されるようになります。誠実さは単なる行動ではなく、「人格資本」として構築されていくのです。

一度築かれた信頼は、簡単には崩れません。多少のミスがあっても、「あの人は普段から誠実だから大丈夫だ」と受け止められるようになります。信頼がある環境では、無駄な疑いや確認が減り、人は安心して行動できます。コミュニケーションはスムーズになり、チーム全体の効率や成果も高まっていくのです。

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