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ガチ中華ブームの盲点、なぜ「日本人が絶賛する名店」に在日中国人は行かないのか?

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湖南料理
「ガチ中華」のイメージに近いと筆者が考える湖南料理(写真:『中国の回鍋肉にキャベツは使わない 中華料理から見つめる日本と中国』より)
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東北料理と聞いて、中華料理好きな人がすぐに頭に思い浮かべるのは池袋の「永利」だろう。この店は98年、元中国残留日本人孤児が開いた。ガチ中華の中では老舗といえる。「永利」の成功を皮切りに、「楽楽屋」など、池袋には東北料理の店が増えていった。

しかし、10年以上前の東京では、まだ日本風にアレンジされた中華が好まれる傾向があったので、たとえ東北出身者が開いた東北料理店であっても、麻婆豆腐やエビチリなど日本人受けする料理がメニューにあり、同店もとくに東北料理を強調しているわけではなかった。

だが、さまざまな地方の中華料理店が都内にできてくるにつれて、徐々に「あそこは東北料理の店」と認識する日本人が増えた。

「永利」で衝撃を受けた「東北醤大骨」

私が「永利」に初めて足を運んだのは2000年頃だったと思う。中華料理好きな人たちと食べに行き、円卓で食事をした。その頃は「ガチ中華」という言葉はなく、「池袋に行けば本場の中華料理を食べられる」という程度の認識だったが、メニューにあった「東北醤大骨」を食べたときは衝撃を受けた。

メニューには「豚背骨のたれ煮つけ」と書いてあり、大きな皿に骨つき肉がどっさり盛られてきた。その当時、店の入り口にドラム缶のようなものが置いてあり、その中に骨つき肉が入れられていて、店員はそこから取り出して顧客に提供していた。

コロナ禍前、久しぶりに中国駐在経験者の日本人たちと一緒に、同じ池袋にある別の東北料理店に行ったときのことは、とくに印象深い思い出だ。

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