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ガチ中華ブームの盲点、なぜ「日本人が絶賛する名店」に在日中国人は行かないのか?

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湖南料理
「ガチ中華」のイメージに近いと筆者が考える湖南料理(写真:『中国の回鍋肉にキャベツは使わない 中華料理から見つめる日本と中国』より)
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さて、もともと東京に多い中国の地方料理といえば、東北料理だ。

東北地方は遼寧省、吉林省、黒竜江省の3省を指し「東北三省」と呼ばれる。旧満州があった地方で、歴史的に日本との縁は非常に深い。そのため、東北三省から来日する中国人もとても多い。

中国人が多いことで知られる埼玉県川口市のUR賃貸住宅「芝園団地」などでも、東北地方出身者が多いと言われている。

都内には旧満州にいたときに水餃子の作り方を覚え、日本で中華料理店をオープンさせた日本人の店や、東北地方出身の中国残留日本人孤児、その子どもなどが開いた店がいくつもある。中国残留日本人孤児は中国で大人になるまで育ったので、配偶者は中国人であることが圧倒的に多い。

私がよく取材している在日中国人の集まりに行くと、彼らの関係者がいることがある。本人はその子どもや孫だったり、子どもの配偶者(中国人)だったりする。彼らは中国語がネイティブで日本語はあとから覚えた人たちだ。

東北料理の特徴は醤油や塩などを多く使うこと。どちらかといえば素朴な料理が多い。地理的に近いモンゴルの料理や、吉林省に多い朝鮮族の料理、黒龍江省との縁が深いロシア料理などに影響を受けた料理もある。コメよりもトウモロコシや小麦粉を使った蒸しパン、餃子などを多く食べる。

インスタ映えする東北料理の「鉄鍋炖」

近年、都内や埼玉県などに増えてきた東北料理が「鉄(ティエグオドゥン)鍋炖」だ。大きな鍋に野菜や肉などを入れて煮込み、鍋の内側にインドのナンのようにトウモロコシ粉で作った丸いパンを貼りつけて焼き、具材と一緒に食べる。

見た目のインパクトから急速に人気が出ている「鉄鍋炖」(写真:『中国の回鍋肉にキャベツは使わない 中華料理から見つめる日本と中国』より)

「炖」は「煮込み」の意味で、その見た目がインスタ映えすることから、急速に専門店が増えている。

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