東洋経済オンラインとは
ライフ #サオリス・ユーフラテスの数字の向こう側

グランプリ常連の「名物駅弁」が《1杯290円》で大行列…105年続く老舗が初めて出す"できたてソウルフード"は別格だった

9分で読める
かしわめし
駅弁では970円の「かしわめし」。ロードサイドモデル1号店では手軽に食べられるようにお手軽サイズで290円で提供しているという(写真:筆者撮影)

INDEX

「おべんとーう、おべんとーう」

北九州市・折尾駅のホームで、低く伸びる声が響く。首から木箱を下げた男性が、身振り手振りで箱の中の弁当をアピールしている。ホームで駅弁を売る「立ち売り」だ。

小南英之さん(66)は、この道13年のベテラン(写真:筆者撮影)

かつては全国各地の駅で見られた光景だが、今やほとんど姿を消してしまった。そうしたなかで、1921(大正10)年から立ち売りを続けているのが福岡県北九州市の老舗弁当屋「東筑軒」である。

看板商品の「かしわめし」は100年以上にわたって愛され続けてきた。九州駅弁グランプリで過去に何度も受賞しており、福岡を代表する駅弁である。鶏のスープで炊き上げたごはんに、甘辛く味付けした鶏肉と錦糸卵、海苔のトッピングが絶妙にマッチしている。

かしわめし970円。筆者が製薬会社の営業をしていた頃は、医師や看護師への差し入れにこの弁当を選ぶと大喜びされた(写真:筆者撮影)

そんな東筑軒が2026年4月25日、本社1階を全面リニューアルしてロードサイドモデル1号店をオープンした。これまで駅弁として親しまれてきた「冷めてもうまいかしわめし」を、店内で炊き上げたできたての温かい状態で食べられるという。

しかも、その価格はなんと一杯290円(税込み、以下同)。

どんな店なのか訪問して確かめてきた。

東筑軒のロードサイドモデル1号店。折尾駅から徒歩2分の場所にある。本社1階を全面リニューアルして店舗に。なお、東筑軒は駅構内に6店、海老津駅前に1店と7店舗うどん店を展開しているが、本格的に“駅の外”へと出るための出店は今回が初めての試みだ(写真:筆者撮影)
【写真を見る】グランプリ常連の「名物駅弁」が《1杯290円》で大行列…105年続く老舗が初めて出す"できたてソウルフード"は別格だった(23枚)
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数