きっかけになったのは、こんなXのポストでした。
引用されていたのは、新聞に投稿された60歳の母親による投書です。
「家庭用ゲーム機が大流行しても、息子たちには絶対に買い与えなかった。『今しかできない経験をしなさい』と育て、息子が成人した今でも正解だったと思っている」――そんな趣旨の体験談でした。
このポストは公開後すぐに約9万件のいいねと大バズりとなり、X上では
「子ども時代に流行りのゲームができないのは、それこそ"今しかできない経験"を奪うことになる」
「親の価値観で子どもの文化を遮断するのはどうなのか」
といった批判意見もある一方で、
「ゲーム禁止のおかげで他の才能が開花することもある」
という擁護の意見もあり、Xのタイムラインは賛否で大いに沸き上がりました。
確かに、子どもにゲームを与えるか、与えないか。与えるとしてどこまでルールで縛るか――これは、多くの家庭が一度は通る悩みでしょう。
親にガチガチに縛られて育った東大生は少ない?
さて、自分は普段、職業柄、多くの東大生・東大OBと接する機会があります。そんな筆者の正直な印象を先にお伝えすると、東大生で「親にガチガチに縛られて育った」という人は、実はあまり多くありません。
「うちの親は『勉強しろ』なんて一度も言わなかったですね」
「ゲームも漫画も普通に楽しんでましたよ」
「親はむしろ放任で、何をするか自分で決めていました」
――こういう声を聞くことのほうが、圧倒的に多いのです。
一方で、世間一般のイメージでは「東大生=親が厳しく管理して育てた優等生」という像が根強くあります。だからこそ、件の投書のように「ゲームを与えなかった」エピソードが、子育ての"成功譚"として語られやすいのでしょう。
はたして、現実の東大生はどうなのか。実際のデータで確かめてみたいと思います。

