さらに自由記述で「好きなマンガを教えてください」と尋ねたところ、全体の 91.2%(250名/274名中)が具体的な作品名を回答。「なし」「特になし」と答えた東大生は、わずか 8.8%(24名) にとどまりました。東大生のおよそ10人に9人は、好きな漫画作品をすぐに思い浮かべられるのです。
最も多く挙げられた作品は『進撃の巨人』(20件)、次いで『ONE PIECE』(18件)、『キングダム』(10件)、『NARUTO』(10件、表記揺れ含む)、『HUNTER×HUNTER』(10件、同)。受験勉強を題材にした『暗殺教室』が7件と上位に入っているのが、いかにも東大生らしい特徴と言えるでしょう。
短期的な制限より、長期的な付き合い方を学ぶことが大切
「ゲームを禁止すれば学力が伸びる」「漫画は受験の敵だ」――そんなSNS上の主張は、少なくとも東大生のリアルとは噛み合いません。
結局のところ、親が制限することで上がる成績は短期的なもので、長期的に考えれば、子ども自身に「付き合い方」を考えさせるほうが、本質的には大切なのではないでしょうか。
ちなみに、これは自分の周りの体験談ですが、東大生でも、制限されてきた反動で大学に入ってからゲームにどっぷりハマる人が、たまにいます。
ちょうどコロナ禍と重なった東大生に2人、「大学で初めてゲームをやって、それがたまたま『原神』だったから完全にハマってしまい、鬼課金してしまった」という人がいました。子ども時代に制限していても、結局そんなものなのです。
冒頭の投書には「今しかできない経験をしなさい」という言葉がありました。けれど、東大生のデータが示しているのは、まさにその逆――「ゲームや漫画で友達と盛り上がること」こそが、子ども時代にしかできない貴重な経験のひとつなのではないか、ということです。
もしも今、お子さんからゲーム機を取り上げるかどうかで悩んでいる親御さんがいらっしゃるなら、東大生たちのリアルな声に、少しだけ耳を傾けてみてもいいかもしれません。

