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「私の代で最後かも」年商は30年で3分の1、「半年待ち」なのに後継者ゼロ…金箔を支える"日本唯一の和紙"が消滅の危機

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和紙づくりの様子
1枚1枚、一定のリズムで和紙が漉かれる(写真:筆者撮影)

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「本当に、手作業で作っているの!?」

フランス人の製本家が、岡山県津山市の上田手漉和紙工場を訪ねてきた。ドイツで日本製の箔合紙を一目見て、「どうしても作り手に会いたくなって、日本まで飛んできました」と言う。箔合紙とは、繊細な金箔を傷つけないように金箔と金箔の間に挟む和紙のこと。

それを作っているのが、約220年の歴史を持つ、上田手漉和紙工場だ。7代目を務める上田康正さん(60)が工房内を案内すると、手漉きで和紙を作る姿に感動して帰国した。

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0.03ミリの薄さの箔合紙(写真:筆者撮影)

手漉きで箔合紙を作る唯一の職人

海外からわざわざ人が会いに来る職人。それもそのはず、現在、手漉きで箔合紙を作っているのは、日本でこの上田手漉和紙工場ただ1軒だけだ。だが、商売の数字は逆を向いている。年商は、30年前の3分の1へと痩せ細った。

需要は世界に広がっているのに、稼ぎは細っていく——。その矛盾の真ん中に、上田さんは1人で立っている。

「昔は、仏壇に金箔が多く使われていました。でも、徐々に金箔を使う量が減ってきています。同時に、手漉きで和紙を作る工房も減ってしまいました。私が子どもの頃は、この辺りに6軒の手漉和紙工房があったのですが、いまでは、うちだけになってしまいました」

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