情報系の学部もさまざまだが、工学部の情報工学の場合、「小さい頃からプログラミングが得意で大好きな子しか行けない」というイメージも根強いようにも見える。
「プログラミングの世界で求められるのは今も昔も『発想力がある人材』。男女で差はない」と関口教授は話す。
発想力さえあれば活躍できるわけで、性別によって適性が決まるようなものではない。しかし、多くの女子生徒は「マニアックな世界でやっていけるのか」「特別に数学が得意な人じゃないとついていけないのでは」と感じた時点で、情報工学を候補から外してしまう可能性はあろう。
女子でも基礎学力が高ければ、大学に入ってからの学びで情報工学の専門性を高める余地があるのに、入り口に立つ前に自分で門を閉じてしまっている——そうしたもったいなさが、現場では繰り返し語られている。

小中段階からの「ロールモデル」と「手触り」
こうした状況を変えるには、高校の進路指導だけでは足りない。
芝浦工大は、女子高校生対象のサマーインターンやオープンキャンパスで、単に研究室を見学させるだけでなく、「この学科を出たらどんな会社でどんな仕事をしているか」を具体的に伝えるプログラムを組んでいる。そこには、現役の学生や卒業生も参加し、女子中高生が「少し先の自分」の姿を思い描けるようにしている。

