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「パーカーもボディーバッグもだめ」「何を着ろと?」 おじさんの"無難な服装"が叩かれる《概念のギャップ》という理不尽

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イオンモールおじさん
一見、無難な中高年男性の服装が「イオンモールおじさん」と揶揄されるのはなぜなのか(写真:mits/PIXTA)
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
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理由③:中高年男性には「別のスキーマ」が存在する

見落とされがちな点だが、社会には中高年男性向けの独自のスキーマが存在する。「落ち着いた風格」「誠実さ」「生活感」といった要素がそれにあたる。

ファッション研究者のアンナ・サドコフスカ氏らが指摘するように、中高年男性は服装を通じて「自分らしさ」「社会的な役割」「年齢にふさわしいアイデンティティ」を表現しようとしており、それは若者の服装規範とは本質的に異なる目的を持っている(※3)。

否定された“イオンモールおじさん”の服装は、「家族のために機能性を優先した、ライフステージに応じた合理的な選択」でもある。「若者スキーマに合わせろ」という批判は、この中高年固有のスキーマの存在をまったく無視している。

さらに、ジェンダーの非対称性という問題もある。SNSやネットニュースのコメント欄では、「おばさんの服装をいじったらアウトなのに」という指摘も多く見られる。この非対称性も、一連の論争の重要な側面だ。

「脳処理に負荷のかからない」ファッションが正解のワケ

では実際に、何を着ればいいのか。

ファッションの専門家たちは、この問題に対してさまざまな解決策を提示している。スタイリストの森井良行氏は「東洋経済オンライン」で、「色数・フォルム・生地感の3つをアップデートせよ」とすすめていた(※4)。

セレクトショップのバイヤーたちは口を揃えて「サイズ・素材・シルエットを整えよ」と言う。ファッションメディアは「色数を4色以内に抑えよ」と提案する。

これらのアドバイスはすべて1つの共通原理からくるものだ。それが「視覚処理の流暢性(Processing Fluency)」である。

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