松屋といえば、これまでに「うまトマ」シリーズや、復刻メニュー総選挙で殿堂入りした「シュクメルリ」など、期間限定メニューを数多く展開してきた。定番メニューは価格改定が難しい一方で、期間限定商品は比較的高単価の商品を投入しやすいと感じる。
現在、通常の松屋で販売されている高価格帯メニューのひとつが期間限定の「溢れる3種の濃厚チーズINデミたまチーズハンバーグ定食」(1390円)。意外にも松屋PREMIUMの「神戸牛牛めし」と同価格である。
松屋で1390円の牛めし、はたまた2000円台のメニューを出せば「高すぎ」とマイナス方面でも話題になりそうなものだが、「松屋に松屋」というユーモアもあってかSNSでは批判的な声はほとんど確認できなかった。“高い”と感じるよりも先に、“食べてみたい”という好奇心が先行するからなのかもしれない。
東京以外の都心部にも出店できるのか
ちなみに、松屋フーズは松屋だけを展開しているわけではない。松のや、マイカリー食堂、すし松、麦のトリコなど複数のブランドを展開している。しかし全国的な知名度を持つ主力ブランドは依然として松屋のみだろう。
そんななか、コンセプトの秀逸さから大きな話題になっている今回の店舗「松屋PREMIUM」。普段、牛めしを食べない松屋銀座の顧客層には受け入れられるのか、また、東京以外の都市部へ展開した場合も人気となるのか。
外食各社が高付加価値路線を模索するなか、中食へ進出し、独自の進化を見せた松屋。「松屋PREMIUM」が一過性の話題に終わるのか、それとも新たな成長モデルとなるのか。今後の展開が注目される。

