NHKの連続テレビ小説「風、薫る」の第10週「疾風に勁草を」第49話では、りん(演:見上愛)や直美(演:上坂樹里)らは外科実習を終えて、内科実習へ移ることになった。
「切ったはったの患者はめったに来ないから、のんびりやってください」
帝都医科大学附属病院内科教授・木村文平からそう声をかけられた直後に、心中未遂の男女が運び込まれて来て、病院は対応に追われることに……。
男性は死亡するも、女性・夕凪(演:村上穂乃佳)は一命をとりとめる。しかし、夕凪は娼婦で「また地獄に戻んなきゃなんない」と吐露。生き残ったことを悔やむほど、つらい日々を送ってきたと、りんと直美は知る。
そんな中、女郎屋の主人・権田が病院に押しかけて来て「店の損害と入院費をそっくり稼いで返してもらう」とすぐさま夕凪を連れ帰ろうとする。看病婦のヨシ(演:明星真由美)が機転をきかせ言葉巧みに帰らせたが、夕凪を取り巻く厳しい現実は変わらない。
直美が親身になって夕凪の看病を続ける一方で、りんは廃娼運動の記事を掲載していた新聞社を訪ねて……というふうに物語が展開された。
「芸娼妓解放令」の以後も公娼は増え続けた
廃娼運動とは、女性の人権擁護の観点から、公娼制度を廃止しようとする社会運動のこと。明治5(1872)年に「芸娼妓解放令」が明治政府から出されたものの、女性の人権を守ろうとした施策では全くなく、芸者や遊女たちの苦しい立場は変わらなかった。なぜそんなことになったのだろうか。

