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「ついに神戸・宇都宮にもクマ出没」 過熱する"クマ報道"のジレンマ…怖いのは「襲撃」だけではない《深刻すぎる被害》

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クマ
山深い地域だけでなく、ついに市街地にも姿を現したというクマ。※画像はイメージです(写真:miwakru/PIXTA)
  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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クマが出没した東北と北関東の住民に電話で話を聞くと、「朝、ごみを出しに行くのが怖い」「犬の散歩に行けない」「友人との飲み会がキャンセルになった」などの影響を教えてくれました。

さらに深刻さを感じさせられたのは、「川や雑木林のあるところはすべて疑っている」という言葉。クマは川沿いに山を下って街に近づいてくる個体が多く、なかには川を泳いで、あっという間に市街地へ到着する姿も目撃されています。

雑木林に身を隠す傾向があることから、近くに出没していなくても警戒しているようですし、友人の中には「クマの出没が続いたら引っ越すしかない」と語る人もいました。木登りができるクマはフェンスを乗り越えることも、建物の2階に上がることも容易であるなど、家の中にいれば安心というわけではないのでしょう。

クマ関連の識者たちは「現在出没しているクマは、昨年秋に大量出没して問題視されたクマと同じ個体である可能性が高い」などと語っていました。食べ物を得られた成功体験があり、対策が十分に施されず、暖冬の影響もあって出没が早くなり、リスクが増しているのであれば移住を考えても不思議ではないでしょう。

「いかに正しく恐れられるか」が問われている

一方で、人命優先であることは疑いようがないものの、心身への影響や経済活動の停滞、そして「悪質なデマの目撃情報もある」ことを踏まえると、過剰すぎる自粛ムードもどうかという感があります。

では国や自治体の対応とは別に私たちができることは何なのか。

クマに関する識者たちがメディア出演を重ねる中、クマの生態や防衛方法などの適切な情報を吟味して動くこと。目撃情報や作物被害などを早期共有すること。町内会・自治会などでの連携を確認し、困っている人がいたら手を差し伸べること。それでも不安であればクマ撃退スプレーを買い、使う練習をしておくこと。

これらはクマに限ったスタンスではありませんが、「いかに正しく恐れることができるか」が問われているように見えます。

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