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「ついに神戸・宇都宮にもクマ出没」 過熱する"クマ報道"のジレンマ…怖いのは「襲撃」だけではない《深刻すぎる被害》

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クマ
山深い地域だけでなく、ついに市街地にも姿を現したというクマ。※画像はイメージです(写真:miwakru/PIXTA)
  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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そんな「正しく恐れること」を阻害しかねないのが、メディアの報道スタンス。とりわけテレビは朝から夜まで報道・情報番組でクマ出没のニュースを扱っているほか、ゴールデンタイムでもクマの特集を放送しています。

これらの報道は「有益な情報を視聴者に届ける」ことと「視聴率獲得が期待できる」ことという2つの目的によるものでしょう。もちろん有益な情報もあり、参考にしたいところですが、残念なのは感情をあおるような演出が見られること。

「人がクマに襲われる」「商業ビルに侵入する」などの衝撃映像を繰り返す。「駅から○m」などの近さばかりを強調する。クマの危険な生態のみをピックアップする。「ショック」「ありえない」などと怖がる住民の肉声を多用する。突出したデータのみを抜き取って見せるなどの傾向が見られます。

気になる「特定エリア」のネガキャン

さらに問題視されるのは、仙台など特定エリアのクマ出没映像を繰り返してネガティブキャンペーンのようになっていること。まるで危険エリアであることを喧伝するような報じ方はアンフェアであり、現地の人々にクマの恐怖とは別の危機感を抱かせかねません。

人命に関わることだけに、メディアに求められるのはフラットな目線からの情報と対策。また、前述したクマに襲われること以外の被害についても報じてほしいところです。一方、それを見る私たちは営業的な意図を含む報道に感情を揺さぶられるのではなく、冷静に見極めていくべきでしょう。

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